心の病は脳の傷―うつ病・統合失調症・認知症が治る
田辺 功

定価: ¥ 1,470
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発売日: 2008-12
発売元: 西村書店
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理論は興味深いが、信頼性はというと?
まず初めに言っておくと、この松澤先生は嫌いです。開発したMRIの独特な撮影法(と言ってもスライス角を変えただけと思うんですが)は自分の特許なので、勝手に使うことまかりならぬ。などと、薬学者ならともかく、医学者としては顰蹙ものなことを書き連ねており、いくら腕があったとしても、受診する気にはなりません。
悪口はここまでとして、内容についてですが、面白い理論を提示しているものの、根拠薄弱で評価困難です。うつ病やスキゾフレニアとして治療していた患者が、この松澤先生の画像診断を行なったら、隠れ若年性アルツハイマー症候群(というよりも、海馬と扁桃体に有意な萎縮が見られると述べるのが妥当でしょう。)であり、そんな患者が大勢見つかったというのが、この本の最も衝撃的なところです。本当なら大発見に違いないでしょう。
松澤先生は、他の精神科専門医の処方を大幅に変更・減薬し、スキゾフレニアの患者を寛解に導いたと述べています。で、その処方箋が比較できるように並べて載っていたので、見比べました。確かに、精神科専門医の処方には無駄が見られました。漫然と旧来の抗精神病薬を投与し、その副作用を予防するために、さらに薬を追加するという、まあ典型的な無駄であり、しかしながら、患者の発作を抑えるのにやむを得ない処方です。
松澤先生は、これらの薬を中止し、抗精神病薬を新薬のルーランとエビリファイ(ドパミン調整薬という画期的新薬ながら、本当に効くのかはっきりしていません)、ジプレキサ(良い薬なのですが、糖尿病を発病するリスクが高く、アメリカでは訴訟沙汰になっている、いわく付きの薬です。私は実際に飲んだことがあり、良い薬と思うんですがね)に変更し、量もぐっと減らしました。また、興奮時のとん服として、抗躁薬のリーマスを処方しているのですが、リーマスは常に血中に貯めておき、いざという時に血液から脊髄液に、そして興奮しておかしくなっている脳細胞に移動して効く薬です。こんな処方例は初めて見たので、まだ理解されないだけの画期的な処方なのか、素人の大ボケなのか、判断に迷いました。
結論から言うと、松澤理論が精神疾患を治したというよりも、たまたま新薬が患者の体質に合ったのと、前医の処方が大量・長期過ぎたのを減薬したことが良い反動をもたらしたに過ぎないのではないかと感じました。
とにかく、松澤先生が自説を広く伝えたいなら、こんな中途半端な本を出すよりも、集めたという患者の脳の写真を全て掲載し、データも統計処理して、アカデミズムも無視できない本を出すべきです。英語医学雑誌に投稿したが黙殺された、画期的な理論を理解できないんだなんて威張っているヒマがあるなら、アカデミズムの納得する論文集成を日本語で出していただきたい。
でも星3つつけたのは、本の内容そのものは分かりやすいことへの評価と、変わった処方例や、患者の脳画像を数点見せてくれたことで、知的刺激を与えてくれたことへの評価です。先生への評価というより、執筆・編集を手がけたライターさんへの評価ですね、これじゃw
精神医学や脳医学に多少の造詣のある人は読んで面白いでしょうけど、ツッコミをいちいち入れられない人や、追い詰められている患者さんやご家族は読むべきではありません。
今は本当だろうが嘘だろうが信じる
多くの精神科医がこの本を嘘だといっているが、患者をもつ家族にとっては神様から救われたようで、患者も涙を流して喜んでいました。患者をまるでベルトコンベアの部品のように扱いいつものとおり適当に薬を処方する精神科医、気休めにしかならないカウンセリングで自己陶酔している精神科医、「あなたの病気は治らない」とまで言い放ち患者を不幸のどん底に突き落とす精神科医。様々な精神科医を見てきました。多くの患者さんは完全に治療し元の自分を取り戻したいのです。この本を中傷する精神科医にいいますが、本当に絶対に嘘だといいきれますか?著者や松澤先生に確認したことがあるのですか?他人の誹謗中傷ならだれでもできます。肝心なのは患者が治療に前向きに取り組む希望を持てるかどうかです。この本が間違いであるといいきれるならネットの世界で陰口をたたくより正々堂々と表舞台にたって論理的に立証し、これに代わって患者に胸をはって治りますといえる治療を確立して下さい。それまではこの本を信じたいし希望を失わず生きていきたい(現在は精神科に通院しエビリとデプロでかなり改善しています。偶然にもこの本に近いないようの処方です)
新しい視点を提供してくれる好著。
精神疾患とは何か。その内容が不明確なまま、大量の投薬と、訳のわからない問診、および実験材料にされているのが、現在の精神疾患系の患者の実情です。
そういう患者さんにとって、この本は解決法の一つを示していると断言できます。
精神疾患は、現代型長期栄養欠如と、運動不足から生まれているのであれば、カロリー以外の欠損している栄養をとり、運動をすれば、症状の改善が見られるのは至極当たり前のお話で、なんら問題はない。
長期に渡って特殊な栄養失調にさらされ、歪んだ効果がある精神系薬の投与によって、人間の精神が蝕まれているのが、世間の誤解を招きやすい精神犯罪や意味不明な言動の正体だとすれば、
正しい栄養をとり、運動をし、脳機能回復をすることで、病気自体からの回復をした、と見なしてもおかしくはない。
肝心なのは、1%でも可能性があれば、それを試したい患者もいるということだ。
世間では、罵倒され、無視され、嫌がらせされるのが当たり前のように行われる、患者さんの立場からすれば、この本は快著だ。
患者さんたちは、世間の誰にも「ごめんなさい」「許してください」「ありがとう」「愛してます」なんて言われないで、ただひたすら投薬ばかりされている。
現代型栄養失調が、日本の精神疾患の原因の半分以上を占めるなら、毎日マクロビ食を食べ、運動をすれば、病いから解放される可能性も高いだろう。
お金と時間の無駄遣いの旧式な日本の精神医療よりも、この本を推薦します。
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